英国REACH Defraが代替移行登録モデル(ATRm)の提案を発表-2024年7月11日まで公開協議中

Date: 23 May, 2024

環境・食糧・農村地域省(Defra)は、現行のUK REACH制度を改善する提案と合わせて、代替移行登録モデル(ATRm)の想定案を発表しました。

主な目的は、EU REACHからUK REACHへの移行の過程で、化学業界がEUの危険有害性データにアクセスするために発生する非常に高いコスト(2030年まで約20億ポンドと推定)を削減することです。特にこのコストは、企業がUK REACHの下で化学物質を登録しないリスクをもたらし、その結果、英国市場に流通する物質が減少することになります。

今回の協議で対象となるATRmの項目は、危険有害性データ、用途と暴露、ならびにデータ共有と共同提出を視野に入れた物質グループの編成に焦点を当てた登録要件が含まれています。また、コンプライアンス・チェック、経過評価(transitional evaluations)、データ公表などに関する権限と義務も含まれます。

さらに、UK REACH規制を改善し、プロセスを迅速化するための提案もなされています。例えば、規制当局による制限や報告、最終手段としての動物実験の原則を支持するものなどです。

2024年5月16日から2024年7月11日まで、この提案に対するパブリックコンサルテーションが実施されます。詳細については、ATRmコンサルテーションウェブサイトをご覧ください