レギュラトリーガイダンス – IUCLID 6 リリース

Date: 17 August 2022

2022 年 5 月、新しい IUCLID 6 がリリースされました。その変更点を簡単にまとめました。

  • Single sign-on 機能が導入されました。この機能は、Microsoft アカウントを使用して、同 じアカウントで IUCLID にサインインすることが可能になります。この機能により IUCLID で個別のユーザーアカウントを設定する必要がなくなりました。
  • オープンソースで無料のデータベース管理システム「PostgreSQL」(ポスグレ)が使用できます。
  • IUCLID API(Application Programming Interface)を使用すると、ユーザーは IUCLID と組織のソフトウェアを接続できます。これにより、データ解析、データ抽出などの新しいモジュール、IUCLID のプラグイン、などを開発できます。
  • Universally Unique Identifier (UUID)を使った文書検索が可能になりました。リリース前は、この機能はドシエとエンティティに対してのみ可能でした。
  • 高度なインポートの新しい機能が導入され、管理者は目次を変更して、後続のインポートに関連するデータセットをより適切に表現できるようになりました。つまり管理者は目次にリストされているレコードのみを後でインポートできます。 管理者は、またマウスのロールオーバー(選択したレコードにカーソルを合わせる)ごとに、リストされたレコードの最近の変更日を確認できます。
  • ユーザーはそれぞれの調査レコードの視覚的なインジケーターによって、変更履歴内の添付ファイルまたはエントリの数を確認できます。
  • 参照物質による検索が導入されました。
  • “識別子”による検索が可能になりました。UUID がわかっている特定のドシエを探す場合、ユーザーはその番号を引用符で囲んで検索します(例:”123″)。
  • ”Option of bulk delete”により 、一度に複数のレコードを選択して削除できます。選択されたレコードが他のレコード(例えばエンドポイントサマリー)にリンクされている場合、IUCLID は警告を表示し、ユーザーが削除を続行するかどうかを確認します。この削除によって IUCLID はレコードとリンクの両方を削除します。
  • 例えばリード・アクロス(read-across)のためのデータセットのリンケージに関しても改良が加えられました。更新版では、ソースレコードとターゲットレコードに設定されたリンクを認識します。データセット内のレコードにリンクされたテンプレートを削除することで、IUCLID はすべての参照を削除し、自動的にリンクを解除することを提案します。従来は、レコードを削除する前に、ユーザーが手動でテンプレートやその他の参照先を解除する必要がありました。
  • ドシエと混合物の比較が可能になりました。ユーザーは、同じデータセットのドシエを選択し、レポートを作成する機能を選択できます。この機能は、殺生物剤のユーザーにとって特に便利です。 
  • DNELs セクションにも幾つかの変更が加えられ、複数のパラメータを同じ行に表示できるようになり、操作がより難しくない短いレコードが導入されました。IUCLID の次回のリリースでは、更なる改善が期待されます。

ECHA は 2022 年 10 月に新しいサービスのリリースを予定しています。古いインターフェースは、次回のリリースで完全に削除される予定です。予定されている変更点としては、ウェブインターフェースの改善、レポート生成機能の高度な設定、製品特性に係る BPR 概要の支援、などがあります。新しい OECD 調和様式による書式のアップデートは 2023 年 4 月に、新しいサービスのリリースは 2023 年 10 月に行われる予定です。

詳細については、お気軽にお問い合わせください。

info@scc-japan.com |お問い合わせ